アサド政権が民間人にサリン使用と断定 国連など：朝日新聞デジタル
シリア北西部イドリブ県で４月に猛毒サリンが使われた疑惑を巡り、国連と化学兵器禁止機関（ＯＰＣＷ）の調査チームは２６日、調査結果をまとめた報告書を国連安全保障理事会に提出した。米国連代表部によると、報告書はアサド政権にサリン使用の責任があると結論づけたという。同政権を支えてきたロシアの反発は必至だ。 報告書は、アサド政権が４月４日に民間人にサリンを使ったほか、過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）が昨年９月にシリアでマスタードガスを使った攻撃に関与した、と認定。アサド政権による化学兵器の使用が認定された四つ目の事例になるという。 米国のヘイリー国連大使は声明で「以前から知っていたことが真実と確認できた」とした上で、「いくつかの国々がまだアサド政権を擁護しようとしている。擁護をやめねばならない」とロシアなどを念頭に訴えた。安保理には「化学兵器の使用は誰であれ許容されないという、明確な姿勢を示さなけれ
空爆犠牲者からサリンか似た物質検出…ＯＰＣＷ : 国際 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）
【ブリュッセル＝横堀裕也】シリア軍の空爆による化学兵器使用疑惑を巡り、化学兵器禁止機関（ＯＰＣＷ、本部オランダ・ハーグ）は１９日、犠牲者らから採取したサンプルを分析した結果、サリンもしくはサリンのような物質が検出されたと発表した。 同日開かれた執行理事会でウズムジュ事務局長が各国に報告し、「分析結果に論争の余地はない」と強調した。 これまでトルコや英国当局が、空爆の現場付近からサリンもしくはサリンに似た物質が検出されたと明らかにしていたが、国際機関のＯＰＣＷが確認するのは初めて。ＯＰＣＷは犠牲者３人、負傷者７人の計１０人から採取したサンプルを複数の研究機関で分析したという。 ＯＰＣＷは、聞き取り調査やサンプルの採取を続けており、ウズムジュ氏は治安状況が許せば、空爆の現場付近に「調査団を派遣する準備は整っている」と各国に伝えた。
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