苫小牧沖で発生したカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」(1万1401トン)の火災で、運航会社の商船三井フェリー(東京)は、室蘭港に係留中の同船に積載する車両の搬出作業を20日も続行した。今後、車両甲板「Dデッキ」の火元付近にある冷凍機付きトラックなどを船外へ運び出す予定。 17日から始まった車両の搬出作業では、19日までに、3層ある甲板のうち、中層Dデッキと下層Eデッキから、乗用車、オートバイ、トラックなど約90台を船外へ搬出した。 20日も作業は続き、午前9時45分ごろ、荷台部分が激しく焼損したトラック1台をフォークリフトを使って船外へ運び出した。 商船三井フェリーによると、Dデッキと上層Cデッキをつなぐスロープが作動しないため、Cデッキに積まれたシャシー(トレーラーの荷台)66台は、そのままになっているという。 一方、同社は、船外へ運び出した乗客の乗用車やバイクの引き渡し準備を進めて