◇常に危機感、進化続け カジュアル衣料大手のしまむら(本社・さいたま市)が元気だ。最近は主要顧客の主婦層だけでなく、流行に敏感な女子中高生にも支持され、消費不況の中でも10年2月期は増収増益を見込めると強気の計画である。しまむら商品の愛用者を指す「シマラー」という言葉も広がっている。地味なイメージだったしまむらにどのような変化があったのか。強さと魅力を探った。 ■ティーンが後押し 私が、ファッションセンターしまむらホームズ寝屋川店(大阪府寝屋川市)を訪れたのは、8月下旬だった。日曜日の午後とあって、家族連れや女子中高生らでにぎわっていた。同市の主婦(38)は「子供服は量が必要。安いのがいい」と言い、東大阪市の主婦(46)は「安くて質も十分。家の近くにもできるといいのに」と話してくれた。この2人は常連客で、実用性を重視しているようだ。 一方、守口市の中学3年、松本千明さん(14)は、自転車で