「夜食を食べると太りやすいのは本当ですか?」ってご質問をいただきましたので、ちょっと考えてみたいと思います。「夜の食事はデブになる」ってのは昔から定番の説でして、代表的な理由としては、 「午後6時以降になると体の代謝が落ちるので、摂取カロリーが減りにくくなる(英文)」 「午後10時以降はBMAL1(ビーマルワン)というタンパク質が増え、脂肪をためるように体に命令する(英文)」 といった理屈が考えられております。 ・夜食を食べても太らない!? どちらも一理ある話で、日が暮れ始めると、確かに上のようなメカニズムが動き出すんですよね。ところが面白いもので、実際に人間を対象にした実験では、いずれも「夜食を食べても太らない!」という結果が出ているんですな。 ・筋肉量は減っていなかった 有名なのは2007年の論文(英文)で、イスラム教徒の若者を対象にラマダン中の体組成を調べたところ、夜に大量の食事を食