2005年度の高校サッカー選手権で席巻した野洲のセクシーフットボール。同校初の全国優勝に貢献した9番・青木孝太は、この活躍を契機にプロ入りを実現。文字通り、人生を変える大会だった。「調子乗り世代」の一員でもあった青木の18年前と今を振り返る【全2回の最終回/前編から読む】。 18年前、セクシーフットボール旋風の真ん中にいた男は今――。 青木孝太。野洲高校が高校サッカー選手権で初の全国優勝を達成した時のエースストライカーだ。36歳になった今も端整な顔立ちは変わらないが、タメ口だった口調は少し丁寧さを増している。 選手権での活躍が認められて当時J1のジェフ千葉に加入。世代別日本代表にも選出され、内田篤人や槙野智章、香川真司ら「調子乗り世代」の一員としてU20W杯に出場するなど、プロのキャリアは順調なスタートだった。