2006年06月30日04:25 カテゴリ書評/画評/品評Money 株のための臆病者入門 タイトル、こちらの方がよかったのではないか。 臆病者のための株入門 橘 玲 なにしろ、本書には当たり前のことしか書いてないからだ。 困ったことにタイトルまで当たり前であった。この当たり前のタイトルとオビのおかげで、ずっと注文してなかったのだ。せめてタイトルが「犬が人を噛んだ話」ではなく、「人が犬を噛んだ話」なら気に留めたのに。 しかし本書は、その当たり前の「犬が人を噛む」という結論を、「人が犬を噛んだら」という視点からの分析を経て書いている。そう。ちゃんと人が犬を噛む話なみに面白い。そんなシーンをちょっとだけ抜粋しよう。 pp.21 ギャンブルはうさんくさくない。 株式投資はギャンブルである。 だから、株式投資はうさんくさくない。 「株式投資はギャンブルである」という「当然」を、著者の口から言わせる