著作権切れを迎えた人気キャラクターが続々とホラー映画に変えられている。日本では7月に「アルプスの少女ハイジ」のスプラッター版「マッド・ハイジ」が上映開始。「くまのプーさん」のホラー版も6月下旬に公開され、既存ファンから悲鳴があがる。かわいかったあのキャラがどうしてこんな姿に……。怖いもの見たさの観客で盛り上がる劇場をのぞいた。宮崎駿監督の10年ぶりの長編映画「君たちはどう生きるか」が公開された
JASRACがTwitterアカウントを開設した。 https://twitter.com/JASRAC_1939/status/1612634959189102593 JASRAC(日本音楽著作権協会)といえば、古来からインターネットでゴキブリより嫌われている存在としてお馴染みだ。往年の2ちゃんねるでは「カスラック」という蔑称が広まり、今でもTwitterでそう言っている人が少なくない。バズったコンテンツはすぐに忘れられるけれど、憎悪はなかなか忘れられない。インターネットは巨大なヘイト貯蔵庫だ。 広いインターネットを見渡せば、真偽不明の「カスラック」エピソードがいくらでも転がっている。自分の書いた詩を自分の本で引用したら著作権料を請求されたみたいなものとか、鼻歌に対して著作権料を請求されたみたいなのもある。0.2秒でウソだと分かるものから、「ありそう…」と思わせるものまで様々だ。 僕個人
一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は集英社からの要請を受け、スペインに所在するオンライン広告配信事業者に対し、日本の漫画コンテンツの権利を侵害する海賊版サイトへの広告の配信を止めるように要求し、実際に広告が取り下げられたと発表しました。CODAによると、日本の権利者が海外の広告事業者に対して、具体的に広告出稿停止を要求したのは今回が初めてとのこと。 画像は公式サイトより 当該広告事業者については、日本の漫画の海賊版サイトのうち27サイトで広告が出稿されていることを確認したことから、CODAの国際執行プロジェクト(CBEP)リーガルディレクターを務める中島博之弁護士から現地スペインの法律事務所を通じ、10月17日付けでこれらの広告出稿の停止を書面で要求しました。 当該広告事業者からは10月30日付けで回答があり、広告事業者がサービスを提供するすべてのWebサイトの内容を把握す
最大規模の漫画海賊版サイト「漫画BANK」を運営したとして、中国 重慶市の30代の男性に対し、日本の出版社からの情報提供を受けた現地の行政当局が罰金60万円を命じたことが、出版社などへの取材でわかりました。海外に拠点を置く日本向けの海賊版サイトが増える中、現地当局による摘発は、これが初めてとみられます。 「漫画BANK」は、2年間のアクセス数が10億近くにのぼった日本で閲覧可能な最大規模の漫画海賊版サイトで、去年11月、集英社など大手出版4社が法的手続きに乗り出したあと閉鎖されていました。 出版社側がグーグルの情報提供などをもとに運営者の特定を進めた結果、中国 重慶市の30代の男性が関与し、漫画BANKの閉鎖のあとも、別の海賊版サイトを開設した疑いがあることがわかったということです。 出版社側が重慶市の行政当局に対し、状況を説明して処罰を求めたところ、事情聴取やパソコンの押収などが行われ、
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『ラプソディ・イン・ブルー』『サマータイム』など、アメリカを代表する作曲家として知られるジョージ・ガーシュウィンは1937年、38歳の若さでこの世を去りました。そんな短い生涯のなかで、オペラ2曲、ミュージカル50曲、オーケストラ曲7曲、ピアノ曲10曲、歌曲はなんと500曲も残しています。35歳で早世したモーツァルトと同じように、短い生涯のなかで溢れるように作曲をしたという点で、ガーシュウィンは“アメリカのモーツァルト”といえると思います。 もし長生きしていたら、もっと多くの作品を作曲していたに違いなく、『ラプソディ・イン・ブルー』よりも素晴らしい曲を書いてくれたかもしれません。しかし、不謹慎ではありますが、皮肉にも彼が早く世を去ったことで演奏が広がった側面もあるのです。 それは、コンサートの予算編成に関係があります。プログラムを組む際、ただ音楽的欲求に従って、自由にやりたい曲を演奏できれば
図書館による書籍データのネット送信はどこまで認められるべきなのか――。文化庁が進める著作権法の改正をめぐり、出版メディアからは「反発」が出ている。ただ、コロナ禍で社会のデジタル化が加速するなか、図書館の電子化の流れは止まりそうにない。(丸山ひかり、滝沢文那、赤田康和) コロナ禍の下、図書館の休館は全国で相次いだ。国内最大級の蔵書数を誇る国立国会図書館(東京)も、3月上旬から3カ月にわたって来館サービスを取りやめ、その後も抽選予約制など入館制限を続けている。 大きな影響を受けたのは研究者たちだった。「卒業論文や修士論文に必要な文献の収集ができない」。痛切な声が上がった。 日本学術振興会特別研究員の前田麦穂さん(29)らが4月、全国の大学院生や教員ら約2500人にアンケートしたところ、研究環境に「影響がある」と答えた人は95%近くに達した。電子データにした資料の公開範囲を広げるよう求める人も7
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音楽は単に数学的な組み合わせであり、椅子取りゲームである。 未使用のメロディーはいつか誰かが作曲してしまい、他のミュージシャンたちが自由に作曲する機会が日に日に奪われてしまう。という危機を回避するべく、多才な弁護士が将来の音楽家達が盗用で訴えられないよう、作曲されていない全メロディーをアルゴリズムで作曲し、それらを公開してパブリックドメインにしました。 それらを参照すれば、今後は「俺の曲パクっただろ!」と訴えられることが(もしかすると)激減するようになります。 訴訟が起これば莫大な額がフっ飛ぶ毎日のように新しい音楽が生まれていますが、作曲家が美しいと感じるメロディーには限りがあるようで、リズムや歌詞が違うだけで実は過去のミュージシャンが書いた曲とソックリだった! と訴訟で法外な金額を請求される現代社会。聴いたこともない曲なのに、似ているからという理由で著作権を請求され、共同作曲者として記載
日経の記事利用サービスについて 企業での記事共有や会議資料への転載・複製、注文印刷などをご希望の方は、リンク先をご覧ください。 詳しくはこちら 文化庁は7日、インターネット上に著作物を無断公開する海賊版サイト対策として、ダウンロードを違法とする著作権法改正に関する検討会の第3回会合を開き、大枠の方針をまとめた。漫画だけでなく、新聞や雑誌、論文などからのダウンロードも規制。軽微であれば違法としないものの、「論文の半分程度は違法」などと具体的な線引きを定めた。 検討会は違法とする行為の対象について「著作権者の利益を不当に害する場合」に絞り込む案についても議論。プロの漫画家など著作物で利益を得ている人に実害が及ぶケースなどに限った規制が想定されるが、「規制範囲を絞れば対策の実効性が失われる」と反対意見が多く、結論が出ず今後の調整に委ねた。 検討会はこれも含めて近く最終報告をとりまとめ、文化庁は2
今年の3月、自民党総務会での了承を残すまでに煮詰まった違法ダウンロードの一般化を含む著作権法改正案は、直前になって沸き上がった国民世論の猛烈な反対と、日本漫画家協会や日本建築学会などクリエイター団体や法律の専門家などからさえも出た反対意見によって、急転直下、自民党総務会が了承を見送られたことで辛くも立法化を避けられた。 奇跡だと思った。 正直、ダメだろうなって思ってた。前年から著作権界隈では違法ダウンロードの一般化の動きに対して警鐘を鳴らしていたが、実際のところ事の重大さに比べて驚くほど市井のリアクションは薄かった。過去の経緯からして、一度ルートに乗ってしまうとどれほど多くの反対意見がパブコメで寄せられようとも微修正で通ってしまうのに、これほどまでに危機意識が共有されていない状況だと、もはやどうしようもないな……と。だから、それがわずか1ヶ月前という直前に爆発的に盛り上がりネット世論を動か
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