飲食店の休業などの影響で、一時は行き場を失い余ってしまった「牛乳」。その需要に“異変”が起きています。実はこの夏は一転、牛乳不足になる可能性があり、生産者からも困惑の声が上がっているといいます。 ◇ 埼玉県のパック牛乳の生産工場。先頃の新型コロナウイルスの影響で、担当者が訴えていたのは――。 森乳業業務本部・菅原成和次長「まるっきりではないですけど、ほぼゼロになってしまいました」 5月までの3か月、打撃を受けたという業者。 牛乳といえば、3月からの一斉休校で給食用の出荷がなくなり、飲食店の休業も相まって、消費が大幅に減少。4月には、農水省が異例の呼びかけを行いました。 農水省の動画――。 「このままでは、搾った乳を捨てたり、最悪の場合、牛の数を減らさなくてはなりません」「毎日牛乳をもう1杯。育ち盛りは、もう1パック。ぜひ、みなさんのご協力をお願いします」 すると、巣ごもり需要も相まって、牛