いわゆる「反科学的」な言説に触れるたびに、以前からずっと感じていたことがある。 彼らは、「科学」を、「偉い人が決めたルール」だと思っているのではないか、そういうイメージなのではないか。と。 偉くて頭のいいエリートが、ある日突然、物理の法則や原理や理論を「決めた」と。 「そうだ!時間と空間は合体していて、しかも曲がっていることにしよう!面白そうじゃない?」 そんなふうに、教科書に出てくる数式や理論を「偉い人」が無邪気にひらめき、それを周囲の取り巻き学者たちがありがたがって信じている。そういうイメージ。 このイメージで科学を見るとたしかに、それが直感に反する理論であればあるほど、「偉そうな学者先生が適当にこじつけてでっち上げるホラ話じゃないか」と感じるのも無理はないのかもしれない。 特に、日常感覚の延長で素直に理解できる科学は、19世紀で終わりを迎えており、20世紀以降の科学は、きわめて日常生

