ウクライナで「ネオナチ」は活発なのか? プーチンがロシアのウクライナ侵攻を正当化する理由の一つに、「ウクライナで跋扈しているネオナチから人々を守るため」というものがある。もうそうなら真っ先にターゲットになりそうなのがユダヤ人だが、ゼレンスキー大統領自身がユダヤ系である。この侵攻理由はまったくおかしいと多くの人々から批判されてきた。 【図解】プーチンが核で狙いうる「日本の都市」の全実名 それでは、実際のユダヤ人のウクライナでの生活はどんなものなのだろうか。3月下旬、オデッサのユダヤ博物館を訪ねた。 ウクライナのオデッサは20世紀前半まで、ニューヨーク、ポーランドのワルシャワに次ぐ三大ユダヤ人都市の一つだった。 第二次世界大戦前は人口の44%がユダヤ人だったといわれる。その後、戦争で減少し、現在ではオデッサの街の人口99万人のうち、ユダヤ人は2万人。しかしそのユダヤ人も今回の戦争で脱出し、街に