男性による、女性を標的とした殺人「フェミサイド(femicide)」──。 その犠牲者の数が、ヨーロッパ各地で増加している。恋愛関係のもつれや夫婦間の家庭内暴力が主な原因となり、なかには「子供の目の前で元夫が元妻を射殺」や「殺した恋人をゴミ捨て場に捨てた」といったショッキングすぎる事件も相次いでいる。 94歳の夫に「杖」でぶたれて… 英「BBC」によると、フランスでは、夫や元夫もしくは家族によって殺害された女性の数が、今年9月時点で100人を超えたという。 100人目の犠牲者となった21歳の女性は、恋人に身体が変形するまで暴行を受けた後、ゴミ捨て場で無残な姿で発見された。また、101人目の犠牲者となったのは92歳の女性で、夫(94)に杖でぶたれて亡くなっている。なお昨年は計121人の女性がフェミサイドの犠牲となっている。