固いものを噛むのが大好きで、究極は「味つき石」を噛んで歯が粉々に砕けて死ぬのが理想の死に方だが、そんなものはないのでグミを噛む日々だった。 が、出会ってしまった。グミを愛しグミに愛された「グミ狂」とも言える俺が出会った中でも最強にして最硬のグミ。その名も『忍者めし』。秘密結社「UHA味覚糖」からリリースされている禁断の劇グミ。 コンビニで『忍者めし』を見つけた瞬間、曇りがかった空に晴れ間が差したような気がした。自分がこの世に生を受け、苦難の人生を今日まで歩いてきたその理由がはっきりとわかった。 小学校の卒業文集「クラスなんでもランキング」で『サメに食べられそうな人1位』とかいうこの世で最も価値の無いランキングの1位にさせられた絶望で彩られたこの人生の意味がやっとわかった。 そう、自分は歴史の闇に葬られた呪われし忍一族「火影」の末裔だったんだと。 この『忍者めし』が他のグミ共と一線を画する圧