スイスフラン高とユーロ安にもかかわらず、スイスの時計メーカーは国際市場の嵐に敢然と立ち向かい、昨年は記録的な売上を達成した。 スイス時計協会(FH)によると2011年の売上は、11月に16%増の約20億フラン(約1620億円)という著しい伸びを記録。総売上は180億フラン(約1兆4580億円)、年平均では19.1%の成長となった。しかもこの数字にはクリスマス期間の売上は入っていない。 最高のニュース ジュネーブでは毎年1月に時計業界の2大イベント「ジュネーブ・タイム・エキジビション」と「国際高級時計見本展(SIHH)」が開催される。昨年の好業績は関係者の士気を大いに盛り上げる最高のニュースとなった。 景気全般に関しては、連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)景気調査機関(KOF)の予測によると、今後数四半期の間は緩やかな景気後退が続き、2012年の成長率はほぼ横ばいになる。こうした暗い予測が