政府は、外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議(日本版NSC)の創設に向け、関連法案を6月上旬に国会提出する方針を固めた。 今秋の臨時国会での成立を目指しており、来春には事務局を正式発足させ、日本版NSCを本格始動させたい考えだ。 日本版NSCは、外交・安全保障について、首相官邸主導で迅速な意思決定をすることを目指し、安倍首相が創設に意欲を示している。現在、有識者会議で組織のあり方を検討している。政府は大型連休明けにも有識者会議に法案骨子を提示し、内閣官房に準備チームを設置して法案作成に正式に着手する。5月下旬に法案をとりまとめ、6月上旬に国会に提出する予定だ。今国会は6月26日に会期末が迫っていることから、継続審議にした上で、夏の参院選後の次期臨時国会での法案成立を目指す。事務局発足などのため、2014年度予算案に関連経費を計上する方針。