ブルマーの社会史―女子体育へのまなざし (青弓社ライブラリー) 作者: 高橋一郎,谷口雅子,角田聡美,萩原美代子,掛水通子出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2005/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 62回この商品を含むブログ (33件) を見る明治以降の近代化の文脈で定着していった学校教育、西洋式教育の導入によってもたらされた身体教育は、男子にとっては富国強兵の根本として自己規律化・体力増進を目的としていたのに対し、徐々に普及していった女子教育の中での身体教育は、儒教的「箱入り娘」の遊戯的位置付けから、国を支える健やかで強靭な子どもを産み育てる「強い母」育成を目指すものへと変容していく。 その過程で機能的な女子体育着が模索されていくものの、明治期に井口あくりによって日本に初めて導入された洋装としてのブルマーは、当時においては日の目を見ることがなかった。 しかし、大正