宇宙物理学「超難問」に迫る 佐藤さん(下有住出身)らの研究 超新星爆発メカニズムの論文で科学誌『ネイチャー』表紙に採用 令和3年5月8日付 2面 住田町下有住出身で、立教大学理学部物理学科助教の佐藤寿紀さん(30)らによる国際共同研究グループが、NASA(米航空宇宙局)が打ち上げたチャンドラ衛星のX線観測記録などから、宇宙物理学の「超難問」とされる大質量星の超新星爆発メカニズムに関する論文を発表し、世界最高峰の総合科学誌である『Nature(ネイチャー)』の表紙を飾った。宇宙にある〝元素工場〟の観測を通じ、人々の身近に存在する物質の起源が明らかになる過程の一つとして、今後の可能性が広がる。佐藤さんはさらなる研究に加え、雑誌掲載までの経験を伝え、若手研究者の挑戦をけん引する。 宇宙の〝元素工場〟を観測 佐藤さんは下有住小から有住中、大船渡高、首都大学東京(現東京都立大学)と進み、米国・ラドガ