実世界ではスパイダーマンは無理でした、正解はヤモリでした。 ヤモリは、ほぼどんな表面でもくっつくことができることで知られています。垂直な壁を這うことができる一番大きな生物がヤモリなのです。新しい研究では、動物の体のサイズが大きくなるにつれて、壁にくっつくことが制限されてしまうということがわかりました。 ヤモリが壁や天井にくっつくことができるのは、足の裏にある何十億もの極小の毛のような構造のおかげなんです。分子の間で起こっている、いわゆるファンデルワールス力が重要になります。クモ、ゴキブリ、カブトムシ、コウモリ、アマガエル、イモリなども似たような能力を持っているのは事実です。それぞれ全然違う生物ですが、みんな足の裏がくっつくんです。 ケンブリッジ大学の動物学者David Labonteさんと同僚のみなさんが、ダニからヤモリまで225種の動物を体表面積と比較しながら足の裏のサイズを測定しました