水は無色透明で、味をつけているわけではありません。しかし、おいしいと感じる水と、あまりおいしく感じない水がありますよね。 私たちが毎日飲む水。おいしいと感じる水には、何か理由があるはずです。 おいしい水の条件について、解説していきます。 おいしい水の水質要件がある 昭和40年代、高度経済成長によって、水源の汚染がひどくなっていました。工場から排水される水、家庭から排出される生活排水などによって、日本の水源は汚れていったのです。 その結果、異臭味(カビ臭)やカルキ臭によって、水道水はまずくなったと言われ始めました。 そこで、昭和59年に、厚生労働省(現在の厚生労働省)は、おいしい水の水質要件をまとめるため、「おいしい水研究会」を設立しました。 おいしい水研究会は、水質や料理などの専門家、有識者によって構成されました。座長には、当時の国立公衆衛生院(現在の国立保健医療科学院)の鈴木武夫氏を迎え