正しい嚥下機能評価によって、その障害レベルが明らかになったら、その段階にあったケアやリハビリテーションが必要となります。 正しい評価と正しいリハビリテーションは、患者さんにどのような変化をもたらすのでしょうか? 実際の症例に沿って、ご紹介します。 Ⅰ 摂食・嚥下障害と胃瘻 7.その患者さん、 本当に嚥下機能障害ですか? 大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能治療学教室 舘村 卓 (所属・役職等は発行当時のものです) 正しい嚥下機能検査が行なわれているか? 嚥下機能検査は経口摂取訓練が可能かどうかを判断するために欠かせない検査だが、実際にその検査を行なう時に注意すべきポイントを舘村先生にうかがった。 1.姿勢 「まず姿勢です。ベッドをギャッジアップしても、上体がずるずると落ち込んで苦しい姿勢になっていることがよくあります。膝を立てて体の位置を固定するベッドも多いですが、体格によっては腰の当たる