アイヌ民族の少女がヒロインとして登場する漫画「ゴールデンカムイ」(集英社)が、アイヌ文化を丁寧に描いているとして、道内のアイヌ民族の心をつかみ、話題になっている。3月末に発表された「マンガ大賞2016」(実行委主催)の受賞で全国の漫画ファンの注目を集める中、「幅広い人がアイヌ民族や文化を知る良いきっかけになれば」と期待の声も高まっている。 ゴールデンカムイは明治時代の北海道を舞台に、日露戦争の帰還兵の杉元佐一と、アイヌ民族の少女アシリパが金塊を探す冒険物語。週刊ヤングジャンプで2014年夏から連載中で、単行本は現在、6巻が発売されている。 日高管内平取町アイヌ文化情報センター内の二風谷工芸館では昨年2月から、書籍販売コーナーで「ゴールデンカムイ」の単行本を並べている。最近、毎月10冊前後が売れる1番の人気本となった。 自らもアイヌ民族で、文化振興に携わる同工芸館の関根真紀さん(48)も