ブックマーク / magazine-k.jp (3)

  • スウェーデン作家協会のオンデマンド出版サービス

    村上龍氏が電子書籍の制作会社G2010をITベンチャーと共同で設立したというニュースを、いつものようにTwitterのTL上で最初に目にした。一年前、スウェーデン作家協会が会員作家のために、廃刊や絶版になったのオンデマンド出版サービスDejavubok.seを始めたことをそれで思い出した。どちらも作家自身が直接出版に関わり始めたという点で共通している。その後、作家協会のそのサービスはどうなっているのだろうか?興味を惹かれたので早速、作家協会の会長に直接電話を入れてみた。 作家協会の会長からこのサービスの担当者としてAnna Forslundを紹介された。連絡先住所が作家協会の事務所とは別のところになっているので調べてみたら、電子書籍の制作会社Publit.seのオフィスだった。 スウェーデン作家協会 Swedish Writer´s Unionのオンデマンド出版サービス Dejavubo

  • ネットワーク時代における出版の統一場理論

    これから書くのは、研究所で仕事を行なう中で浮かんだ多くのアイデアを結びつけようとして、数ヶ月にわたり書き継いできた一連のメモである。たくさんのフィードバックをいただければと思う。 序文 私は30年近く「ニューメディア」の可能性を探究してきた。媒体としての書籍の質的な性格を理解しようとした早い段階で、なるほどと閃く重要な瞬間があった。突破口となったのは、の物理的な形や内容について考えるのを止め、代わりにがどのように利用されているかに考えを集中したときだった。その当時、出版物は他のメディアと比べ、コンテンツにアクセスする順序や速度を利用者に完全にゆだねる点がユニークだった。理解できるまで段落を再読したり、文章間をほぼ一瞬で行ったり来たりしたり、立ち止まって余白に書き込んだり、ただ考えてみたりできる――(比較的安価で、持ち運びできるパッケージに入った)この熟考のアフォーダンスこそが、なぜ

    ネットワーク時代における出版の統一場理論
  • 村上龍氏が電子書籍の出版社G2010を設立

    1976年に『限りなく透明に近いブルー』で颯爽と登場し、日の文学シーンを鮮やかに書き換えた作家の村上龍氏が、自作の電子書籍の制作・販売をマネジメントする新会社G2010をITベンチャー企業のグリオと共同で設立し、その記者会見が11月4日、東京で行われました。 記者会見に先立ち村上氏は、1999年から主宰しているメールマガジン「JMM(Japan Mail Media)」の誌面で新会社設立にあたっての趣意書「G2010設立の理由と経緯」を公開。新会社にかける村上氏の決意がつまびらかにされています。 村上氏はこの「JMM」以外にも、長篇小説『共生虫』をオンデマンド出版で先行発売するなど、新しいメディアによる「出版」に積極的に取り組んできた作家です。 会見に先立って村上氏は、「作家はみな誰かに届けたい、という思いで書いている。11年前に電子メールをやったときにもそう思ったが、電子書籍によって、

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