ある20代前半の女性は、優しい恋人がいるのに、つい彼を困らせるような言動をとってしまいます。 彼が仕事で忙しいときに電話をかけて、「どうしても話がしたい」とだだをこねたり、誕生日に彼からプレゼントをもらったとき、「気に入らないから、店に返してきてほしい」と言ったりしてしまうのです。 彼は温厚な性格で、わがままを受け入れてくれていますが、このままではいつか愛想を尽かされるだろうということも彼女は判っています。 彼のことが好きなのに、なぜわざわざ彼に嫌われるような真似をしてしまうのか、自分でも自分の気持ちが判らず、悩んでいるのです。 親に厳しく干渉されたり、過保護に育てられたりした人は、このように「他人を困らせ、世話を焼かせることでしか、愛情をえられない」と思い込んでしまうことが多いようです。 他人に上手に甘えることができず、「全面的に屈服する」か、さもなくば「わがままを言って困らせる