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ブックマーク / arisan-2.hatenadiary.org (2)

  • ジュネ『葬儀』 - Arisanのノート

    意外と早く読み終わった。 ごく簡単に紹介と感想を書いておきたい。 訳者後記によれば、この小説の原著は、1947年にフランスで非合法出版の形で世に出た。ジュネの長編小説しては第三作にあたる。その後1953年に、ガリマール書店から「ジュネ全集」の一部として大幅な削除を施されて公にされることになるが、書は、削除が施される前の初版オリジナルに基づく日語訳の文庫化、ということであるらしい。文庫の出版は、2003年である。 この作家については、非常に多くのことが語られてきていると思う。ぼく自身は、この作家の作品(翻訳)を読むのは、『泥棒日記』に続いて、まだ二作目だ。 作品を一読して、翻訳ながらその質量に圧倒された。訳業も驚くべきものだと思う。 第二次大戦の末期、ドイツの占領から解放されようとしていたフランスで、共産党員で対独レジスタンスの闘士だった青年ジャン・Dが市街戦のさなかに射殺される。

    ジュネ『葬儀』 - Arisanのノート
  • 書くことと信じること - Arisanのノート

    旧年中は当ブログをお読みいただいたこと、心から感謝します。 年もなにとぞよろしくお願いします。 たまたま年末から読み始めたのはじめの方に、こんなことが書いてあった。 自分が知らないこと、あるいは適切には知っていないことについて書くのではないとしたら、いったいどのようにして書けばよいのだろうか。まさに知らないことにおいてこそ、かならずや言うべきことがあると思える。ひとは、おのれの知の尖端でしか書かない、すなわち、わたしたちの知とわたしたちの無知とを分かちながら、しかもその知とその無知をたがいに交わらせるような極限的な尖端でしか書かないのだ。そのような仕方ではじめて、ひとは決然として書こうとするのである。(G・ドゥルーズ著『差異と反復』河出文庫版 上巻p17) 差異と反復〈上〉 (河出文庫) 作者: ジルドゥルーズ,Gilles Deleuze,財津理出版社/メーカー: 河出書房新社発売日

    書くことと信じること - Arisanのノート
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