こちらのブログには認証がかかっています。 ユーザー名 パスワード Powered by Seesaa
早川書房から毎年刊行されている、SFマガジン編集部編『SFが読みたい!2009年度版』を読みました。このシリーズのウリである「ベスト作品」の方は、はっきり言ってどうでもよくて、いちばん気になるのは、今年度の出版社別新刊予定のコーナーです。 まず早川書房では、飛浩隆の《廃園の天使》シリーズの三作目『空の園丁』が要注目ですね。 あと同じJコレクションから刊行予定のもので見ると、上田早夕里『華竜の宮』、新城カズマ『.49ers Point-Forty-Niners』、長谷敏司『君のための物語』あたりが、気になるタイトルです。 河出書房は、おなじみ《奇想コレクション》からジョージ・R・R・マーティン『洋梨型の男』、フリッツ・ライバー『跳躍者の時空』、そして河出文庫からは、マイクル・コーニイの『ハローサマー、グッドバイ』の続編刊行が決定したようです。 国書刊行会の《未来の文学》からは、ジャック・ヴァ
【お勧めのSF小説】 最近SFに興味を持ち始めた初心者です。お勧めのSF小説を教えて下さい。 条件は以下のとおりです。 ・海外物であること。 ・初心者なので、難解なハードSF等は避けて下さい(チャン『あなたの人生の物語』を読んだのですが、ちょっとキツかったです……)。 ・タイムトラベル物は少し食傷気味なので、できれば避けて下さい。 ・河出の奇想コレクション、早川の異色作家短篇集は全て読むつもりですので挙げて頂かなくて結構です(こういう“奇妙な味”が大好きです)。 ご参考までに、今まで読んで面白かった作品を挙げておきます。(五十音順) アシモフ『鋼鉄都市』、アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズ、イーガン『しあわせの理由』、ウィリス『航路』、グリムウッド『リプレイ』、デイヴィッドスン『どんがらがん』、フィニイ『ふりだしに戻る』、ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』、ブラッドベリ『太陽
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) 作者:計劃, 伊藤早川書房Amazon幻詩狩り (創元SF文庫) 作者:川又 千秋東京創元社Amazonジェノサイドの丘(上) ルワンダ虐殺の隠された真実 [ フィリップ・ゴーレイヴィッチ ] 価格: 1760 円楽天で詳細を見るジェノサイドの丘(下) ルワンダ虐殺の隠された真実 [ フィリップ・ゴーレイヴィッチ ] 価格: 1760 円楽天で詳細を見る さて、「虐殺器官」を読了した。 「幻詩狩り」は未だ未読で、今手元に創元SF文庫版があるのだけれど、関連ある? 読んでおいた方がよさげ? 「ジェノサイドの丘」は既読。これは関連ありそう。読んでおいた方がよさげ。 「Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)」が、そのわけのわからなさで読者を圧倒したのとは対照的に、「虐殺器官」はそのわかりやすさで読者
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 作者:計劃, 伊藤早川書房Amazon読了した。これはいいわー。 百合の香り漂う表紙や粗筋からは想像つかないが、途中から戦場成分が盛り込まれてくる。だから火薬と硝煙の物語でもあった「虐殺器官」が好きだったという人も大丈夫。 そしてなによりも、「ハーモニー」が「虐殺器官」と同じ世界を舞台にしていることが、作中で示唆されている。続編かもしれないんだよ、この「ハーモニー」は。 特筆したいのは、「虐殺器官」に続いて「ハーモニー」も進化心理学的なアイデアを取り扱っていること。 アイデア的には「虐殺器官」を更にラディカルに深めたものと言っていいと思う。 副読本としてお勧めしたいのは、この間も取り上げた「迷惑な進化」(迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか)。「ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト」(ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト―最新科学が明らかにす
ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 作者:計劃, 伊藤早川書房Amazon 昨日に引き続いて「ハーモニー」の話だ。 本書、及び「虐殺器官」(虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション))及びアンソロジー「虚構機関」(虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫))収録の短編「The Indifference Engine」についてのネタバレを含むので注意されたい。 結論としてはこういうことが言いたい。 世間一般の価値観に対して身も蓋もないまでにまっすぐな問いかけをして、納得できなければ世界ごと破壊してみせる。伊藤計劃はなんという恐ろしい作家であろうか。 それでは参ります。 以前「虐殺器官」を読んだとき、私はこんなことを書いている。 最初の方で「虐殺器官」はわかりやすいと書いた。 現実世界を敷衍したような近未来社会、適度な質感の伴う戦闘描写、理解しやすいよう、ある程度
いま一つ自信が持てない。2009年は何を読んだかくらい記録を取るようにしよう…。 というわけで、2008年刊行じゃない本も混ぜています。 ライムスター宇多丸の「マブ論 CLASSICS」 アイドルソング時評 2000~2008 作者:宇多丸白夜書房Amazonアイドルを好きになる気持ちというのがいま一つ分からなかったのだけれど、それを擬似的に追体験させてくれる本。非アイドルオタの人ほど、楽しめるのではなかろうか。 大絶滅―遺伝子が悪いのか運が悪いのか? 作者:デイヴィッド・M. ラウプ平河出版社AmazonAmazonさんにオススメされて読んだ本。進化における「偶然」の要素を大きく見るって考えにはグールドで初めて触れたのだけれど、いわばその大御所的な人(なのかな? 序文はグールドです)の著書。内容としては胸がドキドキワクワクのカセキホリダーな検討よりは数学的な検討の方が主なのだけれど、数学
この一連のエントリでハヤカワ文庫JAの作品群をどう取り上げたものか、いやあ、悩ましいものがある。 無視できないカタログがそろっているものの、年代別に取り上げるようなアプローチを取るには欠落が多すぎるし、クラシックとも言える作品については他の出版社から復刊していたりするし。あと、驚くべきことに「マルドゥック・スクランブル」未読だったりするしな(笑)。年代的に系統だった紹介をしていくのは私の読書量では到底無理だけれど、せめて何年に発表(もしくは刊行)されたかは書いていこうと思う。 まとまりを欠いた紹介の仕方になってしまうと思いますが、ひとつご容赦のほどを。 76・「時砂の王」小川一水(2007年) 77・「老ヴォールの惑星」小川一水(2005年) 78・「沈黙のフライバイ」野尻抱介(2007年) 79・〈航空宇宙軍史〉谷甲州(1983年〜継続中) 時砂の王 (ハヤカワ文庫JA) 作者:小川 一
This webpage was generated by the domain owner using Sedo Domain Parking. Disclaimer: Sedo maintains no relationship with third party advertisers. Reference to any specific service or trade mark is not controlled by Sedo nor does it constitute or imply its association, endorsement or recommendation.
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く