第10回までを通して、製造業(トヨタ自動車、花王、シャープ、キヤノン)、小売業(イトーヨーカ堂、ファーストリテイリング)、総合商社(三菱商事)や、情報通信産業(ヤフー、ソフトバンク、楽天)を代表する、「旬」な企業を見てきました。そこで気づいてみると、我々が日常的に口にするものをメインに提供している企業がありません。そこで、第11回目の本稿では、外食産業では、2位のすかいらーくに40%以上の差をつけて、圧倒的な売上高No.1を走るマクドナルドを取り上げます。 マクドナルドの組織は、日本マクドナルドホールディングスという純粋持株会社が、日本マクドナルド株式会社(ハンバーガーレストラン)と株式会社エブリデイ・マック(レストランサポート事業)の2社を100%子会社として保有する構造です。日本マクドナルドホールディングスが店頭公開企業であり、財務諸表が入手できる企業なので、この持株会社の決算書を見て