新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急事態宣言」が全国で解除されておよそ1カ月半。東京都の新規感染者数が連日100人を超え、「感染拡大要警戒」として不要不急の他県への移動や夜の街に外出を控えるよう注意が呼びかけられている。新たな局面を迎えた新型コロナ対策だが、医療現場からはどう見えているのか。公益社団法人東京都医師会の角田徹副会長に話を聞いた。 【記事全文】東京都の現在の医療体制の状況は? 東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が連日100人を超えています。ここ数日の新規感染者数を聞いて率直にどうお感じになりますか? 角田徹(以下、角田)「個人的には『第2波』が始まってしまったかもしれない、と懸念しています。新規感染者数の増加傾向が『第1波』の時と似ていて、違っているのは20~30代の人たちの感染率が高いことです。今、陽性になっている人が実際に感染したのは1週間~10日前ですから、その