ブックマーク / agora-web.jp (12)

  • 『アサシン クリード』弥助問題に関する私見

    人気ゲームシリーズ『アサシン クリード』の最新作で11月に発売予定の「アサシン クリード シャドウズ」が、ネット上で論議を呼んでいる。織田信長に仕えた黒人として著名な弥助をモデルにしたキャラクターが、新主人公として追加されたことが原因である。 これまでのシリーズでは、様々な時代や国で暗躍する架空の暗殺者が主人公だったが、歴史上に実在した人物である弥助が主人公として登場し、「伝説の侍」として紹介された。このことに対して、著しい誇張であり、歴史の歪曲につながるのではないかとの批判が沸騰している。 論争は加熱、拡散し、現在では「アサクリ」弥助の人物像に影響を与えたと見られるトーマス・ロックリー氏(日大学准教授)の弥助研究に批判が飛び火し、当時の黒人奴隷貿易のあり方にまで議論が広がっている。 情報が錯綜しており、また紙幅の都合もあるので、稿ではひとまず論点を「弥助は侍だったか」に絞って私見を述

    『アサシン クリード』弥助問題に関する私見
    invictus
    invictus 2024/07/22
  • 昨年わが国で観察された戦後最大の超過死亡について

    医療Data searching with opened magazines, magnifier and flying scattered numbers, digits. Isolated on white, studio shot. 2021年5月以降の半年間にわが国で観察された超過死亡は4万人に達し、東日大震災のあった2011年を超えて、戦後最大となっている。 これまでも、国立感染症研究所の分析結果に基づいて、超過死亡は新型コロナの流行やそれに伴う医療の逼迫が原因であると各メデイアは報道しているが、この期間におけるわが国の新型コロナによる死者が8,500人であることを考慮すると、4万人(4.7倍)という数字はいかにも多すぎる。 コロナによる超過死亡が観察された米国、英国、イタリアからの報告では、超過死亡数はコロナによる死者の1.1から1.3倍程度である。例えば、2020年のイタリ

    昨年わが国で観察された戦後最大の超過死亡について
  • ワクチン配布、自民Kチームの活躍に期待

    菅さんが以前から河野太郎氏を買っていた、ということはそれとなく知っていたが、今朝の日経に「河野カード」と大きく記事が出ていたので、これからは菅さんの意中の人は河野太郎氏だ、と言い切ってもよさそうだ。 Kチームの最初のKは、河野太郎氏である。 今や菅さんの切り札だと言っていいだろう。 もっとも、河野太郎氏の言動にはそれなりの不安が付き纏っているのは日経が指摘しているとおりなので、河野太郎氏一人ではどこでどう躓いてしまうか分からないところがあるので、然るべき人としっかりチームを組んだ方がいいだろうと私はかねてから思っていたところだ。 ひょんなところから河野太郎氏を中心とするチームが出来たようだ。 ワクチン配布問題で、河野太郎氏がその担当大臣、河野太郎大臣を脇で支えるのが小泉進次郎氏で、河野太郎氏の手足や目鼻になって補佐するのが自民党の青年局長を務めたこともある自民党行政改革推進部規制改革PT

    ワクチン配布、自民Kチームの活躍に期待
    invictus
    invictus 2021/01/27
  • 「ファクターX」発見のカギはここにある:日本の科学者の欧米偏重主義が問題の根源

    緊急事態宣言によって新規感染者数が激減し、死者数も抑え込まれたため、「日モデル」への注目があらためて高まっている。 日の科学者層の「欧米偏重主義」 そこで問題になるのが、日の科学者層の「欧米偏重主義」と言わざるを得ない世界観だ。偏った世界観に囚われている限り、「日モデル」への冷静な分析はもちろん、コロナ危機の正確な認識もおぼつかないのではないか。 たとえばノーベル賞科学者である山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)は、「日の感染拡大が欧米に比べて緩やかなのは、絶対に何か理由があるはず」と述べ、「何が理由なのかはわからないのですけれど、僕は仮に『ファクターX』と呼んでいます」と語った。 「なぜ日の新型コロナ死者数は少ないのか?」山中伸弥が橋下徹に語った“ファクターXの存在”(文春オンライン) また、「慶応大など8大学・研究機関」は、「日人が欧米に比べ人口当たりの死亡者数が少

    「ファクターX」発見のカギはここにある:日本の科学者の欧米偏重主義が問題の根源
    invictus
    invictus 2020/05/28
  • フジテレビ『バイキング』の取材手法と番組構成への疑問

    昨日、一時Twitterでトレンド入りまでした、フジテレビ「バイキング」で、ピエール瀧さんを扱った番組、皆さんご覧になりましたでしょうか? 今回、私たち「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」が提出した、 電気グルーヴ ピエール瀧氏の出演作品に対する撤収・放映及び公開自粛・撮り直し等の措置の撤回を求める要望書 が取り上げられたのですが、取材依頼があったのが、おとといの夜のことでした。 電話で取材したいとのことでOKしたのですが、内容としては「要望書の提出先から連絡はありました?」とか「主旨をお聞かせ頂けますか?」と、他のメディアから頂いたご質問とそれほど変わりなく、しかも先方も「そうですよね~」「最近特にこういういきすぎた傾向がありますよねぇ」といった相槌を打ちながら話し、その後音声録音となったので、私としては、当然のごとく「いきすぎた自粛に対し一石を投じる番組」となると思っていまし

    フジテレビ『バイキング』の取材手法と番組構成への疑問
    invictus
    invictus 2019/03/30
  • 在野の歴史研究家に望むこと

    週刊ポスト(3月15日号)誌上での井沢元彦氏の公開質問状に対して、私が今週発売の29日号で反論した。これに対して評論家の八幡和郎氏がまたまた感想をアゴラに寄せている。 呉座 VS 井沢:歴史学者だけが歴史家なのか? 上記記事で八幡氏は私の反論文について「素晴らしい出来である」と述べている。お褒めいただいて恐縮だが、八幡氏は以前にアゴラ上で発表した記事で そして、井沢氏は「安土宗論八百長説」、つまり、信長の前で浄土宗と法華宗の間で行われた宗論について信長が最初から法華宗を負けさせるつもりだったという通説が自分の問題提起をきっかけに学説も修正されたことを指摘しているが、これには一理あるだろう。(「週刊ポスト」で井沢元彦氏が呉座氏に公開質問状) と述べている。井沢氏の主張を鵜呑みにして学界の通説が一蹴されたと八幡氏は思い込んでいたわけだが、一蹴されていないことは私が週刊ポストで指摘した通りである

    在野の歴史研究家に望むこと
    invictus
    invictus 2019/03/22
  • 八幡氏への反論:歴史学者のトンデモ本への向き合い方

    『週刊ポスト』2019年3月15日号に掲載された歴史小説家・井沢元彦氏の『逆説の日史』(以下『逆説』と略す)第1218回は、「井沢仮説を「奇説」「歴史ファンタジー」と侮辱する歴史学者・呉座勇一氏に問う」というものだった。私が朝日新聞に連載中のコラムなどで展開した井沢氏の著作に対する批判に、氏が反論したものである。 この問題について評論家の八幡和郎氏がアゴラ上で論評を加えている。 「週刊ポスト」で井沢元彦氏が呉座氏に公開質問状 井沢氏の公開質問状に対しては『週刊ポスト』誌上で回答する予定であり、それを読んでいただければ私の真意は八幡氏にも伝わると思うが、事前に一点だけお伝えしておきたい。 具体的な批判を控えている理由 八幡氏は前掲記事で 売れたからといって著作態度が安直だとか、監修という言葉が普通と違うとか、井沢氏の著作は学者から見て価値がないとかいう姿勢論でなく、百田氏の書いていることの

    八幡氏への反論:歴史学者のトンデモ本への向き合い方
    invictus
    invictus 2019/03/06
  • 余剰PDの解決はされるのか

    文科省学術分科会、第6期研究費部会が定期的に行われている。会は科研費に関するあり方を議論する場として定期的に行われているものである。その中の第6回の部会議事録を読んだ(4月と少し古い議事録であるが)日経の宮田氏は諸手を挙げてPDの奴隷解放宣言であると論じている(*1)。大まかな点としては基金化の拡大、新学術領域研究の見直し、プロジェクト研究における採用される側のPDの裁量権の拡大、などが議論されている。 その若手研究者に対する緩和について、そこまでのドラスティックな改革であるのかと気になり読み進めてみた。 その内容は下記のHPの中に記されている。おそらく平成23年12月提言、及び3新学術領域研究の見直し、の中に記されているものが主なもの思われる。以下のとおり(*2)。 ~~ここから~~ 5(3)文部科学省及び公的研究機関に求められる事項 1)公的研究費により若手の博士研究員を雇用する公的

    余剰PDの解決はされるのか
  • 宮崎アニメ「ハウルの動く城」に込められた「原子の火を絶やすな!」という強いメッセージ

    「原子力発電反対」と言えば、一見「良い人」のように思われがちだ。 「原子力発電賛成」と言えば、「とても悪い人」のように思われがちだ。 「Fukushima」原発事故の後だから、なおさらのことだ。 「原発反対か、原発推進か」といった二者択一の問題でもないことも、当たり前だ。 こういった不毛の争いは、1979年のアメリカTMI(スリーマイルアイランド)事故の後にも、80年代を通じて、しばらく続いたのだ。 1979年と言えば、今のイランでイスラム革命が起きて、当時も中東情勢が不安定になっていた。 この1979年のイラン革命を境に、それまで1バーレル12ドルくらいだった原油価格が、一挙に1バーレル32ドル前後に急騰した。 アメリカ・スリーマイルアイランドの電力会社は、エネルギー価格急騰の中で、手持ちの原子力発電所をフル回転していた。 そして、起きたのが、アメリカスリーマイルアイランド事故だ・・・。

    宮崎アニメ「ハウルの動く城」に込められた「原子の火を絶やすな!」という強いメッセージ
    invictus
    invictus 2011/04/21
    なにこれ?
  • ポスドク問題とは、バイオバブル崩壊の結果である  井上晃宏(医師) : アゴラ - ライブドアブログ

    ポスドク問題とは、バイオバブル崩壊の結果である  井上晃宏(医師) / 記事一覧 ポスドク(ポストドクター)問題が騒がれて久しい。行き場のない博士(オーバードクター)を救済するために始められたポスドク1万人雇用事業は、事業仕分けの民主党議員からは「生活保護のようだ」と揶揄されたが、仕分けられることもなく、ずるずると続いている。 博士過剰問題は、83年に「オーバードクター問題」というが出版されているくらい、古い問題なのだが、最近のポスドク問題は、以前のオーバードクター問題とは、少しばかり事情が異なる。最近の博士の就職難は、特定分野、具体的には、バイオ系に集中して発生しているからだ。 そもそも、バイオ系の博士号取得者の絶対数が、異常に多いのである。 (以下の議論では、農学系をバイオ系として読み替えている。理学や工学にもバイオ系博士がいるが、数は少ないので無視する) 各博士の年度あたり

  • 原発を擁護する

    3・11の東日大震災は、津波により福島第一原発の深刻な事故を誘発してしまった。それ以降、メディアは毎日のようにこの原発事故の様子を報道している。そして否が応にも、日には反原発の機運が高まってきている。反原発には「今すぐ日中の全ての原発を止めて廃炉にしろ」という過激な意見から「今後の日のエネルギー政策の中でなるべく原発の比率を減らしていくべきだ」という穏便なものまで様々ある。しかし筆者は、今回の”FUKUSHIMA”の原発事故の後でさえも、日はより安全な洗練された原子力技術の確立を目指し、さらに原発を推進していくべきだと考えている。以下にその理由を示そう。 1.原子力は経済的な電力 原子力はなんといっても安い電力を供給できる。そして電力の安さは多くの産業において、国際競争力に直結する。現在、58基の原発が稼動し、電力の80%以上を原子力で生み出すフランスは、欧州で最も安く電力を供給

    invictus
    invictus 2011/03/31
    1開発,廃棄,補助金も考慮するとそれ程経済的でない.世帯に2500万でOKてこたない.2ある程度妥当けどウランも輸入有限.3一理あるけど国内での比較でない,居住不能,不公平な被害.4意味不明.5稼働する限り廃棄物が出続ける
  • 大学は東電に「汚染」されている - 純丘曜彰

    総額およそ5億円。これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科に寄付口座としてだけでも流れ込んでいる。これは、東大の全86寄付口座の中でも、単独企業としてあまりに突出した金額だ。その内訳は、以下のとおり。 建築環境エネルギー計画学  ・・・  単独で1億4000万円 都市持続再生学  ・・・  14社で1億5600万円 ユビキタスパワーネットワーク寄付口座  ・・・  3社で1億5000万円 核燃料サイクル社会工学  ・・・  単独で1億5000円 低炭素社会実現のためのエネルギー工学寄付研究ユニット ・・・ 単独で1億5000万円 出典 http://www.u-tokyo.ac.jp/res01/pdf/20110301kifu.pdf 東大だけではない。東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に、東京電力は現ナマをばらまいている。これらの東京電力寄付講座の内

    大学は東電に「汚染」されている - 純丘曜彰
    invictus
    invictus 2011/03/27
    一つ一つでみると別に突出してない気がするが。
  • 1