漢字に挑む外国人看護師たちと出会う 1/5 1:最大の難関は「漢字」 フィリピンから来日し、国家試験合格を目指すエヴァさん 政府間の経済連携協定(EPA)に基づいて来日したインドネシアとフィリピンの看護師たちが、各地の病院に勤務しながら、日本の看護師国家試験を目指して勉強を続けている。3年以内に合格できなければ帰国せざるを得ない彼女たちにとって、最大の難関が試験問題に使われる漢字だ。 看護師国家試験は毎年2月に行われる。外国人看護師82人が初めて挑戦した2008年試験の合格者はゼロ。このため、日本人と全く同じ条件ではハードルが高すぎるとの指摘も出ている。 栃木県足利市の足利赤十字病院に勤務する外国人看護師たちの漢字との格闘ぶりを取材した。 足利赤十字病院の小松本院長 「フィリピンで8年、サウジアラビアで5年です」−。日本語で看護師としての経歴を話してくれたのは、エヴァ・ガメット・ラリンさん