もうすぐ、北朝鮮名物のマスゲーム、アリラン祭が終わる。当局が「今年で終わるかもしれない」と吹聴したところ、平壌には欧州を中心にかなりの観光客が押し寄せてにぎわった。 1席80~300ユーロ(8000~3万円)という大層な外貨が入ったわけで、ドル箱興業を今年で終わらせるワケがない。来年の「ネオ・アリラン」に期待だ。 そんな高ぶる気持ちから過去の写真を整理していると、少女たちのレオタードに微妙な変化があるのに気が付いた。数百人いる少女たちの前面は同じ柄だが、背中にはリボンや星、人の顔などキラキラのビーズを縫い付けることで、個性を出していたのだ。 「個」を出さない集団体操の場で、何と自由主義的なんだっ! と思ったが、カワイイから、まぁいいか。(北朝鮮ウオッチャー、金正太郎)