近頃、仕事で公式のキャンバスを使う機会が減っている。個人的に、ビジネスモデルキャンバス、リーンキャンバスやその他のテンプレートにある想定条件を、関わっているクライアント、プロジェクト、イニシアティブに合わせて取捨選択して使う方が好きだからだ。それらを組み合わせて、検証可能な仮説と実験計画を練るのである。先日、あるクライアントから、一緒に行なったプロダクト設計のトレーニングを体系化してほしいと頼まれた。その仕事は終わりに近づいていたこともあり、私は彼らに、明確に段階ごとに分けたプロダクト設計のガイドを残したいと考えた。そこで、作ったのが「リーンUXキャンバス」だ。 このキャンバスは、共著「Lean UX」で最初に紹介したプロセスを体系化したものだ。今日、私はこのプロセスを使い、チームが自分たちの仕事を、実行前提の解決策ではなく、むしろ「解決すべきビジネス課題」として組み立てられるようにしてい