「イッセイ ミヤケ」のデザイナーに就任して6年目を迎えた宮前義之さん。 デザインとエンジニアリング、その両方の視点を持ちながら様々なプロジェクトに携わる緒方壽人さん。プレイヤーとしての活動の場は違うふたりですが、そのマインドは、実は同じ場所で深く交差していました。 テクノロジーの発達によって、可能性が広がりつつあるデザインの世界。デザインエンジニアリングもまたそのひとつですが、一体デザインエンジニアリングとはどのような役割を果たすのか? ふたりの話題はそこからはじまりました。 宮前:僕は子供の頃からずっとファッションの世界に憧れを持っていました。服の持つ色や形、人が纏ったときの華やかな気配が大好きで、将来はこの道に入ろうと文化服装学院で服のデザインの勉強をしました。当時はちょうど21世紀を迎える時代の転換期。これからの時代はどのような志を持ったファッションが世の中を変えていくのだろう?とい