静岡地検の捜査情報漏えい事件で、同地検は10日、国家公務員法(守秘義務)違反で同地検検察事務官・鈴木美穂容疑者(30)(静岡県富士宮市野中)を静岡地裁に起訴し、同日付で懲戒免職処分とした。 同地検は同日、鈴木容疑者の交際相手の建設業鈴木明容疑者(38)(同)と、指定暴力団山口組系組幹部坂井誠容疑者(39)(富士宮市大岩)も、同法違反(そそのかし)で起訴した。 起訴状などによると、鈴木美穂容疑者は2010年12月22日頃、山口組系組員による詐欺事件の捜査情報などを坂井容疑者に携帯電話でメール送信し、漏えいさせたとしている。鈴木明、坂井両容疑者は、鈴木美穂容疑者に情報提供を働きかけたとされる。 鈴木美穂、鈴木明両容疑者は今月1日、別の同法違反容疑でも追送検されたが、同地検は10日、これについては不起訴(起訴猶予)とした。