志乃ちゃんは自分の名前が言えない 作者: 押見修造出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2012/12/07メディア: コミック クリック: 38回この商品を含むブログ (26件) を見る発売当初話題になっていたものの、勇気がないためにとても読むことができなかった。しかし、最近再び取り上げられていたので、ようやく意を決して読んでみることにした。 私が吃音であることを思い出したのは20代半ばの頃であった。親しい友だちが私の話し方の癖に言及したことで、そう言えば小学校に通うよりも以前に吃音である旨を周囲から指摘されていたことに気が付いたのである。それまで20年ほどすっかり吃音のことを忘れていたのだ。成長すれば直になくなるだろう、何かのトレーニングが必要なんてことはない、とかかり付けの医師から言われていた気がするのである。ところが、である。20代半ば以降、私の場合は明らかに吃音がひどくなってきた