ときがわ町が、さいたま市在住の書道家、金田石城(せきじょう)氏(70)の作品を収蔵、展示する「町立金田石城美術館」(仮称)をつくる計画をめぐり、町を二分する論争が起きている。「観光客増の起爆剤に」と意気込む賛成派と「性急すぎる」とする反対派との溝は深い。【内田達也】 「設立もされていない団体に運営を任せると決め(美術館開館のための)改修工事の業者選定まで済ませたのは間違っている。町民は町長、町議に白紙一任しているわけではない」。21日夜、同町西平であった町主催の懇談会会場で、参加者の男性が町当局と町議会を厳しく批判した。 美術館計画は、8月29日の町議会全員協議会で、初めて公式に明らかにされた。町保健センター分室を5800万円で改修し、金田氏から寄贈を受ける作品などを展示する。改修工事の業者は今月、入札で決まった。開館日は金田氏の提案で、来年4月8日。サッカー女子の「なでしこジャパン」の選