【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は23日、アフガニスタン情勢に関し、アフガン駐留米軍の撤収完了から6カ月~1年後にアフガン政府が早々に崩壊する恐れがあると米情報機関が結論付けたことが分かったと伝えた。 複数の米当局者が同紙に語ったところでは、米情報機関は当初、アフガンのガニ政権が米軍撤収後も最長で2年間は存続するとの見通しを示していた。しかし、米軍撤収をにらんで攻勢を強めるイスラム原理主義勢力タリバンが北部の主要都市を相次いで支配下に収めるなど急速に勢力を伸長させているのを受け、先週に分析を見直した。 バイデン政権は、米軍のアフガン進攻と駐留の契機となった米中枢同時テロから20年となる9月11日までに駐留米軍を完全撤収させると表明し、既に駐留米軍3500人規模のうち半数以上を撤収させている。 一方、タリバンはタジキスタン国境の主要検問所を22日に占領した