はじめに 画像中から特定の領域をセグメンテーション(抽出)する手法は数多く提案されています.有名な手法だとグラフカット法や,レベルセット法,領域拡張法などがあります.グラフカットやレベルセット法は精度よく領域を抽出できますが,プログラムを組むのはかなり大変です.領域拡張法は簡単に組めますが,単にseed点から閾値に収まる領域を抽出していくだけなので精度はイマイチです.でも非常に簡単にプログラムが組めて,さらに精度もいいとっておきの手法が提案されています.それがgrowcut法です.growcutはセルオートマトンを用いた領域抽出手法です.近傍画素から注目画素が攻撃され,その近傍画素のラベルでどんどん置き換えられていくプロセスが全ての画素で繰り返し行われることで領域が決定されます.今回はこのgrowcut法をpythonで組んでみたのでプログラムの解説をしようと思います. growcut法っ