参院予算委員会に出席した安倍晋三首相(左)と麻生太郎副総理兼財務相(右、2018年3月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / Kazuhiro NOGI〔AFPBB News〕 大阪府豊中市の国有地が学校法人森友学園に格安で払い下げられた問題は、ここ1年以上、国会で取り上げられてきた。これは近畿財務局の1億3400万円の売却物件で、国会でいつまでも騒ぐ話ではなかったが、3月2日に朝日新聞が「森友文書 書き換えの疑い」というスクープを出し、局面が一変した。 それを受けて財務省は「書き換え」を認め、今週になって出してきたのは、14の決裁文書を310カ所も書き換えたという驚くべき話だ。役所が決裁文書を改竄するのは公文書偽造という犯罪であり、これは政権を揺るがす大スキャンダルだが、なぜこんなことが起こったのだろうか。まだこの事件には謎が多い。 なぜ財務省の文書だけ改竄したのか それは最初は大した