薬局に並ぶアタマジラミ対策商品。ローション、シャンプー、スプレー、放置時間15分間、洗い流さないタイプなどいろいろ=筆者撮影 10月に入り、街路樹の葉が色づいてきた。とても驚くだろうが、フランスでは秋以降、アタマジラミの感染が一気に広がる。学校の連絡板には「新年度開始とともにアタマジラミも戻ってきました」という張り紙が現れ、薬局店頭にはアタマジラミ駆除シャンプーが並び、テレビCMも増える。アタマジラミは通年で存在するが、夏の終わりごろからバカンス中の人の移動や、子どもたちのサマースクールを通して全土に広まり、流行する。 「頭がかゆい」はアタマジラミの第1サイン フランスの集団生活の場では、アタマジラミをもらう確率がかなり高い。日本でも流行はあるが、フランスほどの広がりはないだろう。ただ、今後海外から仕事や観光で日本を訪れる人がさらに増えれば、フランスのような大流行が起きるかもしれない。 ア