カナダの郵便事業を担う郵便公社は、電子メールなどの普及によって手紙やはがきの配達数が減少し厳しい経営が続いていることから、戸別の配達を来年後半から5年間で順次やめると発表しました。 カナダでは、電子メールやインターネットによる決済の普及によって、手紙やはがきの配達数が7年前と比べておよそ20%減少しています。 カナダの郵便公社は、このままでは2020年まで毎年10億カナダドル(日本円で960億円余り)の赤字が出るとして、来年後半から5年間で手紙やはがき、小包の戸別の配達を順次やめると発表しました。 カナダでは、すでに都市部を除く3分の2の世帯を対象に鍵のついた郵便箱を地域ごとに設置し、住民が郵便箱に郵便物を取りに行く仕組みをとっていますが、今後は都市部でも、この仕組みが導入されることになります。 郵便公社では、今回の措置で最大で8000人、従業員を減らすほか、来年3月末から郵便料金を引き上