ネットを通じて個人の空き部屋や家をホテルのように貸し借りする「民泊」を巡り、日本で賛否が巻き起こっている。すでに利用が広がっている米国でもあちこちの都市で議論が起きているのだが、問題とされることには日米でやや違いがあるようだ。民泊を巡る日米の文化差とはどんなものだろうか。 ◇ 「エアビーアンドビー(Airbnb)で部屋を貸して休みに出かけたいよ」。サンフランシスコで50回目の米プロフットボールリーグ(NFL)の年間王者決定戦「スーパーボウル」が開かれた2月上旬の週末、市内の同じマンションに住む住民たちと何度もそんな会話をした。 米国には民泊のサイトがいくつかあるが、日本でほぼ同義で使われている大手が、Airbnbというサンフランシスコに本社のあるベンチャー企業だ。ネットで個人の部屋や家をホテルのように貸し借りするサイトを運営している。 地元紙にはスーパーボウルに合わせて家を改装し、高く貸す