韓国へ行った。 所用の傍ら、内村鑑三の孫弟子にあたる盧平久氏にお目にかかり、半日ほどいろいろと話し合った。 (略) 話題は当然、聖書や聖書関係図書の出版へと進んだが、その途中で話がちょっとチグハグ…(略)というのは、聖書は旧約新約あわせて66書から成り立っているが、その全部が平均的に読まれているわけではない…(略)売れるものと売れないものが、はっきりと出てくる。 そしてある書が売れて、ある書が売れないことは一種の常識になっており、私はなんとなくこの常識が、世界に共通する常識のように錯覚していた。 (略) 私がなにげなく「日本ではヨハネ黙示録はまず絶対に売れません。そこで希和対訳分冊版ではこれを最後に出版するつもりです」と言うと先生は非常に驚かれ、「韓国ではヨハネ黙示録の注解書を出せば金儲けできますよ」と言われた。 金儲けはもちろん冗談だが、そういえるほど韓国人にアピールするという意味である