広島大学図書館におけるEspresso Book Machineの導入 “Espresso Book Machine”―この心地良い響きのフレーズを,本誌も収録されているカレントアウェアネス・ポータルで検索すると,現在11件の記事がヒットする。少数ながら毎年のようにエポックな記事が紹介されている。ニューヨーク公共図書館(2007),ミシガン大学図書館(2008),ハーバード大学書籍販売部と英国ブラックウェル社(2009),三省堂書店(2010),フランス国立図書館(2011),そして広島大学図書館(2012)と,このことばは関係機関に静かに広がっている。 Espresso Book Machine(EBM)は,米国On Demand Books社が2006年に開発した製本処理機である。プリンター・PCと一体となり,コンパクトなプリント・オンデマンドのシステムを構成している。電子データ(本文