今月11日に新県立図書館がJR甲府駅北口に開館するのに伴い、その役目を終えた旧県立図書館(甲府市丸の内2)が2日、一日限りの「復活」を果たした。映画撮影のためで、空になっていた棚に約5万冊の本が改めて並べられ、カーペットも張り替えられた。今年度中に解体工事が始まる予定の旧図書館は、スタッフやエキストラ約140人であふれ、久しぶりににぎわいを取り戻した。 1970年に完成し、長年県民に利用されてきた旧図書館は、新図書館への移転作業のため今年6月から休館。9月までに旧図書館にあった蔵書は全て新図書館に移され、館内には本棚や机などが残されていた。 映画撮影の準備が旧図書館で始まったのは10月中旬。10日間ほどかけ、映画制作会社側がロケ用の本の搬入や清掃、カーペットの張り替えなどを行った。 県内でのロケの誘致や支援を行う「富士の国やまなしフィルム・コミッション」によると、休館した旧図書館に再び本が