ノンフィクションファンの人たちにとってHONZが恐ろしいのと同じ意味において、私は恵文社一乗寺店が怖い。 関西地区では、そのイメージキャラおねえさん『おけいはん』で知られる京阪電鉄。その終点の出町柳は、比叡山方面へ向かう叡山電鉄、いまだにICカードを導入していない奥ゆかしき小さな私鉄、の始発駅でもある。 ワンマン電車にとことこ揺られて三つ目の駅が一乗寺。駅員さんもいない小さな駅で下車すると、曼殊院道といういかにも京都らしい名前の道がある。小さいながらもちょっと正しい商店街になっていて、魚屋さんや酒屋さん、和菓子屋さんに、なんと、なつかしの駄菓子屋さんまでならんでいる。 心うきうきそぞろ歩いて3~4分のところに、知る人ぞ知る恵文社一乗寺店がある。何平米とかはわからないけれど、決して大きくはないワンフロアの本屋さんである。しかし、本のセレクションと並べ方がすごいのである。 おぉ、こんなところに