日本人の精神性、画風に 岐阜・愛知両県美術館長が対談 2014年09月21日09:20 熊谷守一の表現について語り合う古川秀昭県美術館長(左)と村田眞宏愛知県美術館長=岐阜市宇佐、岐阜県美術館 ◆熊谷守一展 守一様式の誕生ひもとく 「熊谷守一展 守一のいる場所」(岐阜新聞・ぎふチャンなどでつくる実行委員会主催)を開催中の岐阜市宇佐、県美術館で20日、記念対談が行われた。ともに熊谷研究に力を入れる県美術館の古川秀昭館長と愛知県美術館の村田眞宏館長が、「守一の表現について」と題して語り合った。 愛知県美術館は美術収集家木村定三氏(故人)から寄贈を受け、質、量ともに代表的な熊谷コレクションを形成。本展覧会にも企画協力している。 対談で村田館長は、熊谷と長谷川利行との表現の共通性を指摘しながら、守一様式が生み出された過程を紹介。子猫は下の色が透けるよう絵の具を薄く塗り、成猫はタッチを変えるといった