2010年4月14日(水)、アイスランドの首都レイキャビクの東に位置するエイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山が噴火し、大量の火山灰の影響でイギリスやヨーロッパ各地の空の便に大きな影響が出ました。宇宙航空研究開発機構(以下, JAXA)では4月17日に引き続き、4月21日にも陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)*による緊急観測を実施しました。 図1は4月21日21時35分頃(日本時間, 以下同じ)にアブニール・ツーで観測した全体画像です。図2は4月21日と4月17日の全体画像を並べたものです。噴煙は引き続き南の方向へ流れていますが、4月17日観測のアブニール・ツー画像と比較すると、その量は明らかに少なくなっており火山活動は落ち着いてきているように見えます。白く見えるのは氷河や雪と雲です。4月17日以降、降雪があったと考えられます。 図1: