文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮に罵倒された。「仲介役でもないのに、口を挟むな」と言い渡されたのである。スクラムを組んでいたつもりの同胞国家から「外交プレイヤー失格」の烙印を押されたことになる。(鈴置高史/韓国観察者) 「蚊帳の外」から口出しするな 6月27日、G20サミット(20カ国・地域首脳会議)出席のため文在寅大統領は大阪に飛んだ。その朝、朝鮮中央通信は「朝鮮外務省米国担当局長が朝米対話に関連する朝鮮の立場を表明」を配信、大統領を大いに嘲笑してみせた。 この記事は米国に対話を呼びかける、さほど新味のないものだったが、途中から突然、韓国批判に転じた。日本語版から引用する。 ・自分らが朝米関係を「仲介」するかのように世論化しながら人気を上げてみようとする南朝鮮当局者らにも一言言いたい。 ・今、南朝鮮当局者らは自分らも一役買って何か大きなことをやっているかのように振る舞いながら自分の