【暮らしの中に求められる、ケアの姿】 2013年に長野県の特養「あずみの里」で、准看護師が女性入所者をドーナツの誤飲で窒息死させたとして、刑事事件に。業務上過失致死罪で一審有罪。この判決は、介護や医療の現場を萎縮させるものとして大きな波紋を呼んだが、高裁は一審判決を破棄し無罪に。検察は上告を断念し、無罪が確定。 裁判を振り返り、ケアの現場におけるリスクとコミュニケーションのあり方、科学的根拠と法の関係について検証し、ケアとはどういうものかを考えたブックレット。 介護関係者やご家族には、ぜひ読んでほしい。⇒ 【民事ではなく、刑事!】 弁護士・上野格と看護師・宮子あずさの対談。 上野:<介護施設で働く看護師が、投薬や手術の失敗ではなく介護をしていて罪を問われたわけです。しかも「何かの処置を行ったため」ではなく、当初は「何もしなかったこと」が罪になるべき事実として取り上げられたのです。これは前代