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ブックマーク / font-da.hatenablog.jp (5)

  • 話さなくていい、声を上げなくていい - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    大学や専門学校で講師を務めるようになり、授業では次の2点を伝えるようになった。 「話さなくていい」「嘘をついてもいい」 私が教えている学生のほとんどは、20歳前後で若い。かれらの多くは、こちらが思っているよりも素朴で純粋で、「嘘をつきたくない」「誠実でありたい」と真剣に考えている。かれら自身の自己像がどうであれ、講師の立場にある私は、いつもかれらのその「若さ」としか言えないものに触れることになる。 私は授業でセンシティブな話題に触れることが多い。病気、障害、自殺、貧困、民族差別、性差別。そして「性的なこと」を扱うこともある。私は行政や民間で、性暴力やDVの講演の経験は重ねているが、大人はある程度、こうした話題になると心を閉じる。言葉を選んで話しているつもりだが、「聞きたくない」「話したくない」という態度を取る人もいる。部屋を出ていく人もいる。それらは私にとってありがたいフィードバックになり

    話さなくていい、声を上げなくていい - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 大学に行かずにフェミニズムを学ぶ方法 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    すっかりインターネットでもフェミニズムがお馴染みになり、「いったいフェミニズムとはなんなのか?」「どうやって勉強すればいいのか?」と聞かれることが増えた。「フェミニストがちゃんと説明しろ」という声もある。そんななかで、大学でジェンダー学*1に触れたが、絶望したという経験を書いている人がいる。 八谷リナ「ジェンダーヤクザがジェンダー学に絶望した話」 https://note.mu/rina_hachiya/n/n8ae145f01de5 八谷さんは女子大に進学し、ジェンダー学の授業を履修したが、以下のような経験をしたという。 先生は異常な厳しさで私たちを制圧した。誰も意見できなかった。そして「今までのあなたたちの価値観は間違っている」と男女観をぶち壊しにかかった。授業内容は安定の「男は加害者・女は被害者」というものだった。 そして次のような心境に至った。 私はどんどんミサンドリーに苦しめられ

    大学に行かずにフェミニズムを学ぶ方法 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 「男」に「男」は救えるか? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    ここのところ、はてな匿名ダイアリーで、(シスヘテロの)男性と男性の関係についての、男性の書き手による記事が次々と公開されて、ブックマークを集めている。 これまでネット上では「弱者男性」を名乗る人たちが、(経済力のある)女性は(経済力のない)「弱者男性」と結婚して扶養することにより救うべきだという主張をすることがあった*1。それに対して女性から、男性は女性に救いを求めるのではなく、男性に救いを求めるべきだという指摘が寄せられることはよくある。 今回、次々と公開される記事は、男性と男性が人間的に(または情緒的に)繋がることによって、男性が救われることについての困難が言語化されている。 男同士が遊ぶことに楽しさがないわけじゃない。 ただ安心して弱さを見せ合い、ベッタリともたれ合うことはできない。 いわばスポーツや対戦ゲームみたいなもんで、調子のいい時、面白いとき、人生が恵まれている時にお互いの

    「男」に「男」は救えるか? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 性暴力加害者の心理 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    性犯罪をおかして、逮捕され服役した人の手記が掲載されています。加害者として経験を話す人は多くないので、参考に挙げておきます。(加害についても触れられているので、リンク先の閲覧にご注意ください) 「【追記あり】元露出狂が綴る防犯対策」 http://anond.hatelabo.jp/20140103224112 この加害者は匿名で、被害者または被害者になりやすい女性に対して、防犯対策と称して「自衛」の方法を綴っています。この記事が「有用だ」「参考になる」と思う人がいるかもしれませんが、私は「加害者が、被害者に自衛を求める」という発想にある種の奇妙さを感じました。その奇妙さは、性暴力加害者に(直接・間接的に)接したり、調査報告を読んだりするたびに感じるものと同じです。 加害者が「自分がどうすれば加害をやめられるのか」ではなく、「あなたがこうすれば、自分は加害をせずにすむ」と述べること。その背

    性暴力加害者の心理 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 生活保護とシングルマザー - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    現在、ある芸人の母親が生活保護を受けていた件が、マスメディアでもネットでも大きな話題になっている。問題となったのは、その芸人の母親が「不正受給」していたのではないかという疑惑が持ち上がったのだが、当事者の記者会見により、「不正受給」でないことは明らかになった。それでも、「生活保護の不正受給が多い」のだという一部政治家によるキャンペーンがはられ、生活保護費の減額や、扶養家族への(プライバシーの侵害につながることが懸念される)調査の厳格化が政策として提言されている。 今回の、一部政治家のキャンペーンでは、生活保護受給者の家族の扶養責任がやり玉に挙げられている。しかし、ツイッターなどで盛んに言われているように、原家族に暴力があるために、逃げる手段として生活保護が必要な人たちがいる。特に親からの虐待に苦しむ人にとって、家族から離れる手段として生活保護は大事なライフラインとなっている。もし一部政治

    生活保護とシングルマザー - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
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