2つの中性子星同士が衝突して「キロノバ」と呼ばれる爆発を起こした瞬間の想像図。天文学者らは2017年10月16日、非常に激しくかつ可視光で観測できるこうした爆発によって引き起こされた「重力波」を初めて観測したと発表した。(ILLUSTRATION BY ROBIN DIENEL; COURTESY THE CARNEGIE INSTITUTION FOR SCIENCE) ここ2カ月の間、地球の天文学者たちはすっかり興奮状態に陥っている。およそ1億3000万年前に、2つの死んだ星が衝突したことで引き起こされた一連の出来事のせいだ。 先日開かれた記者会見で科学者らは、2つの中性子星の衝突によって発生した重力波を初めて検出したと発表した。 アルベルト・アインシュタインが1916年にその存在を予言した重力波とは、宇宙で発生した非常に激しい出来事が原因で起こる、時空に生じるよじれやゆがみのことだ。